木材の樹種 · 針葉樹
スラッシュパイン:密度・重量・性質
Pinus elliottii
USDA Wood Handbookによると、スラッシュパイン(Pinus elliottii)の含水率12%での平均密度は660.8 kg/m³です。以下の数値は欠点のない成熟材の平均値で、個々の板では産地、生育条件、含水率によって異なります。
主な数値
- 含水率12%での密度
- 660.8 kg/m³比重0.59(全乾質量・含水率12%時の体積)× 1.12 × 1,000 kg/m³、Wood Handbook式4-14
- 基本比重(全乾質量・生材体積基準)
- 0.54
- 曲げ強さ(破壊係数)
- 112 MPa
- 剛性(ヤング係数)
- 13,700 MPa
- 繊維方向の圧縮強さ
- 56.1 MPa
- 接線方向の全収縮率(生材から全乾)
- 7.6%
- 半径方向の全収縮率(生材から全乾)
- 5.4%
- 体積の全収縮率(生材から全乾)
- 12.1%
- 繊維飽和点
- 30%未測定:Wood Handbookの標準値
含水率12%での重量
体積 × 660.8 kg/m³で、重量計算ツールと同じ計算です。生材や湿った木材は、これよりかなり重くなります。
| 部材 | 寸法 | 重量 |
|---|---|---|
| 1立方メートル | 1,000 × 1,000 × 1,000 mm | 660.8 kg |
| 1 board foot | 12 × 12 × 1 in | 1.56 kg |
| 板材 | 2,000 × 100 × 20 mm | 2.64 kg |
| 板材 | 2,400 × 150 × 25 mm | 5.95 kg |
| 板材 | 3,000 × 200 × 50 mm | 19.8 kg |
幅方向の伸縮
幅300 mmの板の含水率が数パーセントポイント変わると、幅がどれだけ変化するかを示します。上記の全収縮率を使い、繊維飽和点30%以下では線形の関係にあるとして推定します(Wood Handbook式4-9)。板目板の幅は接線方向の収縮率に、柾目板の幅は半径方向の収縮率に従って変化します。
| 含水率の変化 | 板目 | 柾目 |
|---|---|---|
| 3パーセントポイント | 2.3 mm | 1.6 mm |
| 6パーセントポイント | 4.6 mm | 3.2 mm |
木材の幅方向の伸縮と対策 · 木材の含水率と環境へのなじませ方
天然の耐朽性
Wood Handbookでは、老齢木の心材を耐朽性が中程度として掲載しています(表14-1)。若い二次林材は同表で評価されていません。腐朽が起こりうる場所では防腐処理を計画してください。
加工と仕上げ
スラッシュパイン(Pinus elliottii)はロングリーフパインとともに、重く、強く、剛性があり、硬い木材に分類され、Southern Pineのグループで販売されます。この数値は原産地である米国南東部で育った材のものです。他地域の植林材は異なることがあるため、現地のデータを確認してください(Wood Handbook、第2章)。
針葉樹には道管がないため(Wood Handbook、第16章)、仕上げに道管の目止めは行いません。
主な用途
- 軸組・構造用材
- 合板
- 木箱・梱包箱・パレット
この材料で計算
密度が近い樹種
- チーク 670 kg/m³
- ホワイトアッシュ 672 kg/m³
- ヨーロピアンアッシュ 680 kg/m³
出典・参考資料
- USDA FPL · Wood Handbook (2021), ch. 5: Mechanical properties of wood
- USDA FPL · Wood Handbook (2021), ch. 4: Moisture relations and physical properties of wood
- USDA FPL · Wood Handbook (2021), ch. 14: Biodeterioration of wood
- USDA FPL · Wood Handbook (2021), ch. 2: Characteristics and availability of commercially important woods
- USDA FPL · Wood Handbook (2021), ch. 16: Finishing of wood
用途と加工上の注意は、引用した資料を要約したものです。実際に購入する木材の含水率、等級、産地を確認してください。